Anker(アンカー)とJackery(ジャクリ)を徹底比較

ポータブル電源の購入を考えるなら、どこのメーカーのものを選ぶかはとても重要です。

日本で人気のポータブル電源メーカーといえば、「Anker(アンカー)とJackery(ジャクリ)」ですが、実際どちらを選んだらいいのか迷う人が多いです。

そこでこの記事では電池の専門家がアンカーとジャクリのポータブル電源を徹底比較していきます。

この記事を書いた人

テイクです。電池の専門家です!

  • 国立大学で最先端太陽電池の研究
  • 企業でリチウムイオン電池の開発

に携わっていました。

電池のことを熟知しているからこそ、ポータブル電源の特性をどこよりも詳しく解説することを心がけています。

目次

【結論】おすすめはアンカー

先に結論から言うと、アンカーとジャクリのポータブル電源を比較したときのおすすめはアンカーです。

アンカーもジャクリもポータブル電源の性能は非常に優秀で甲乙つけがたいの現状なので「日本での実績が豊富」かつ「ポータブル電源以外の製品も数多く展開している」アンカーの方がメーカーの信頼度が高いと考えています。

最近のポータブル電源は主要メーカーなら「5年保証」が基本で、製品寿命は10年近くあるものがほとんどです。

もしメーカーがなくなったら保証などのアフターサービスを受けられないため、10年後も確実に存続しているという観点で当サイトではメーカーの信頼度を重視し、アンカーをおすすめします。

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アンカーとジャクリの比較表

以下にアンカーとジャクリのポータブル電源の比較表を載せています。

Anker(アンカー)
Jackery(ジャクリ)
電池の種類リン酸鉄リチウムイオン電池リン酸鉄リチウムイオン電池
サイクル寿命3000回~(約10年)3000回~(約10年)
製品ラインナップ288Wh~3840Whまで幅広く展開99Wh~3024Whまで幅広く展開
製品保証期間最長5年最長5年
無料回収サービス対応対応
実績4大メーカー
日本での成功
ポータブル電源以外の製品も展開
4大メーカー

電池の種類:どちらもリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載

アンカーのポータブル電源もジャクリのポータブル電源も最新の製品はすべて「リン酸鉄リチウムイオン電池」が搭載されています。

リン酸鉄系ではないポータブル電源は三元系と呼ばれますが、以下のようにリン酸鉄系が今のポータブル電源の主流なので必ずリン酸鉄系のものを選んでください。

ポータブル電源の種類特徴
リン酸鉄系
(LFP)
・10年以上の長寿命
・安全性が高い
・今のポータブル電源の主流
三元系・寿命は数年程度
・リン酸鉄系と比べると安全性が低い
・数年前のポータブル電源の主流

リン酸鉄ポータブル電源の調べ方は以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

アンカーもジャクリも古い製品はリン酸鉄ではないものがあるので最新のものを選びましょう!

サイクル寿命:どちらも3000回以上

リン酸鉄リチウムイオン電池が搭載されたアンカーのポータブル電源とジャクリのポータブル電源はサイクル寿命が3000回以上となっています。週に6日充電と放電を繰り返しても10年以上は使える計算です。

サイクル寿命は初期の容量に対して、何回充放電を繰り返すと何%劣化するかを表す指標です。例えば4000回(80%)なら4000回充放電して初期容量が80%まで劣化するということです。

製品ラインナップ:どちらも幅広い製品ラインナップ

メーカーAnker
(アンカー)
Jackery
(ジャクリ)
超大容量
(2000Wh帯)
767
2000 New
大容量
(1000Wh帯)
Solix C1000
1000 New
中容量
(700Wh帯)
Solix C800
600 Plus
小容量
(200Wh帯)
Solix C300
240 New

アンカーもジャクリも様々な用途を想定して、幅広い容量帯のポータブル電源を展開しています。

そのため、「私にとって最適なサイズのポータブル電源がない!」ということにはなりにくいです。

製品保証期間:どちらも最長5年

アンカーのポータブル電源もジャクリのポータブル電源も最長5年の製品保証に対応しているため、購入から5年以内であれば無料で修理もしくは交換してもらえる可能性が高いです。

保証を受けるためにも必ず公式サイトかamazonや楽天市場の公式ストアで購入するようにしましょう。

無料回収サービス:どちらも対応

アンカーもジャクリもポータブル電源の無料回収サービスを実施しています。

不要になった自社製ポータブル電源を無料で引き取ってくれるサービスです。

ポータブル電源は自治体が回収してくれなかったり、メルカリで中古の販売が禁止されていたりと処分に困ります。

処分に困ったときにポータブル電源メーカーが自社製品の無料回収に対応していれば、手間を最低限に抑えて安心・安全に処分することができます。

ポータブル電源の無料回収サービスと処分方法については以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

実績:アンカーの方が日本で成功している

Anker
アンカー

EcoFlow
エコフロー
Jackery
ジャクリ

Bluetti
ブルーティ
ポータブル電源の4大メーカー

アンカーもジャクリもポータブル電源の4大メーカーの1つに数えられますが、日本での実績を考えるとアンカーに分があります。

アンカーはポータブル電源以外にもワイヤレスイヤホンやロボット掃除機など幅広く製品を展開しており、日本でかなり売れています。

最近はAnker Store(アンカーストア)という実店舗も数が増えたり、2023年に日本で過去最高売上をたたき出したりまだまだ成長するメーカーだと思います。

一方のジャクリはポータブル電源中心の製品ラインナップであり、アンカーと比べるとちょっと弱いかなという印象です。製品の性能は素晴らしいんですけどね。

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容量帯ごとの比較

ここまでアンカーとジャクリのポータブル電源の特徴を比較しました。ここからは容量帯ごとにポータブル電源を比較します。

【2000Wh帯】Anker 767 vs Jackery 2000 New

スクロールできます
製品メーカー容量出力
(定格/最大)
サイクル寿命ソーラーパネル容量拡張出力ポートサイズ体積エネルギー密度重さ重量エネルギー密度価格容量単価発売日
767
Anker
(アンカー)
2048Wh2000W/2400W3000回
(80%)
対応対応AC×6
USB-C×3
USB-A×2
シガーソケット×2
52.5×25×39.5cm0.040Wh/cm330.5kg67.1Wh/kg299,900円146.4円/Wh2022/12
2000 New
Jackery
(ジャクリ)
2042Wh2200W/4400W4000回
(70%)
対応非対応AC×3
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
33.5×26.4×29.2cm0.079Wh/cm317.9kg114.1Wh/kg239,800円117.4円/Wh2024/09

容量や出力といったスペックはほとんど同じですが、形状が違います。

767はキャスターが付いているため1人でも持ち運び可能です。2000 Newはキャスターはありませんが、製品の重さが17.9kgと2000Wh帯のポータブル電源では最も軽いため、何とか1人でも持ち運びできます。

【1000Wh帯】Anker Solix C1000 vs Jackery 1000 New

スクロールできます
製品メーカー容量出力
(定格/最大)
サイクル寿命ソーラーパネル容量拡張出力ポートサイズ体積エネルギー密度重さ重量エネルギー密度価格容量単価発売日
Solix C1000
Anker
(アンカー)
1056Wh1500W/2000W3000回
(80%)
対応対応AC×6
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
37.6×20.5×26.7cm0.051Wh/cm312.9kg81.9Wh/kg139,900円132.5円/Wh2023/11
1000 New
Jackery
(ジャクリ)
1070Wh1500W/3000W4000回
(70%)
対応非対応AC×3
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
32.7×22.4×24.7cm0.059Wh/cm310.8kg99.1Wh/kg139,800円130.7円/Wh2023/06

容量や出力はほとんど同じです。

Solix C1000の方が容量拡張に対応していたり、ポート数が多かったりするので使い勝手はいいです。

1000 Newは容量拡張に対応しておらず、ポート数も少ないですが、Solix C1000よりコンパクトで軽量です。

【700Wh帯】Anker Solix C800 vs Jackery 600 Plus

スクロールできます
製品メーカー容量出力
(定格/最大)
サイクル寿命ソーラーパネル容量拡張出力ポートサイズ体積エネルギー密度重さ重量エネルギー密度価格容量単価発売日
Solix C800
Anker
(アンカー)
768Wh1200W/1600W3000回
(80%)
対応非対応AC×5
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
37.1×20.5×25cm0.040Wh/cm310.5kg73.1Wh/kg99,990円130.2円/Wh2023/11
600 Plus
Jackery
(ジャクリ)
632Wh800W/1600W4000回
(70%)
対応非対応AC×2
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
30×19.7×21.9cm0.049Wh/cm37.3kg86.6Wh/kg86,000円136.0円/Wh2024/04

Solix C800の方が600 Plusより容量もサイズも大きめです。

Solix C800は天面に収納スペースがあるのが大きいのと、定格出力が1200Wと高いのが大きな特徴です。

600 Plusはコンパクトなので収納場所が狭いけど、ある程度容量の大きいポータブル電源がほしいという場合に適しています。

【200Wh帯】Anker Solix C300 vs Jackery 240 New

スクロールできます
製品メーカー容量出力
(定格/最大)
サイクル寿命ソーラーパネル出力ポートサイズ体積エネルギー密度重さ重量エネルギー密度価格容量単価発売日
Solix C300
Anker
(アンカー)
288Wh300W/400W3000回
(80%)
対応AC×3
USB-C×3
USB-A×1
シガーソケット×1
16.4×16.1×24cm0.045Wh/cm34.1kg70.2Wh/kg34,990円121.5円/Wh2024/10
240 New
Jackery
(ジャクリ)
256Wh300W/600W4000回
(70%)
対応AC×1
USB-C×1
USB-A×1
シガーソケット×1
23.1×15.3×16.8cm0.043Wh/cm33.6kg71.1Wh/kg32,800円128.1円/Wh2023/05

Solix C300240 Newは形状が大きく異なります。

Solix C300は縦長ですが、240 Newは箱型の形状です。

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まとめ

この記事ではアンカーとジャクリのポータブル電源を比較しました。

結論、アンカーもジャクリもポータブル電源の性能は非常に優秀で甲乙つけがたいの現状なので「日本での実績が豊富」かつ「ポータブル電源以外の製品も数多く展開している」アンカーの方がメーカーの信頼度が高くおすすめです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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