Jackery 2000 New・2000 Plus・2000 Proの違いを解説

Jackery(ジャクリ)の超大容量ポータブル電源には2000 New2000 Plus2000 Proの3種類があります。 

名前だけ見ても違いが分かりにくいので、この記事ではそれぞれのポータブル電源の違いを分かりやすく解説します。

結論から言うと、2000 New2000 Plus2000 Proの主な違いは以下の5つです。

  • サイクル寿命の違い
  • 出力の違い
  • 製品サイズの違い
  • 出力ポート数の違い
  • 容量拡張の違い
この記事を書いた人

テイクです。電池の専門家です!

  • 国立大学で最先端太陽電池の研究
  • 企業でリチウムイオン電池の開発

に携わっていました。

電池のことを熟知しているからこそ、ポータブル電源の特性をどこよりも詳しく解説することを心がけています。

参考:Jackery公式ホームページ

目次

Jackery 2000 New、2000 Plus、2000 Proの違い5選

2000 New2000 Plus2000 Proの主な違いは以下の5つです。

  • サイクル寿命の違い
  • 出力の違い
  • 製品サイズの違い
  • 出力ポート数の違い
  • 容量拡張の違い

5つの違いを一覧にしたものが以下の表になります。

スクロールできます
製品サイクル寿命出力
(定格/最大)
製品サイズ・重さ出力ポート容量拡張
2000 New
2042Wh
4000回
(70%)
2200W/4400W34×26×29cm
17.9kg
AC×3
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
容量拡張
非対応
2000 Plus
2042Wh
4000回
(70%)
3000W/6000W47×37×36cm
27.9kg
AC×5
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
容量拡張
対応
2000 Pro
2160Wh
1000回
(80%)
2200W/4400W38×31×27cm
19.5kg
AC×3
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
容量拡張
非対応

次からは各項目について詳細に違いを解説していきます。

サイクル寿命の違い

Jackery 2000 New, Jackery 2000 Plus, Jackery 2000 Proのサイクル寿命の違いを示した図
製品サイクル寿命
2000 New
2042Wh
4000回
(70%)
2000 Plus
2042Wh
4000回
(70%)
2000 Pro
2160Wh
1000回
(80%)

サイクル寿命は初期の容量に対して、何回充放電を繰り返すと何%劣化するかを表す指標です。例えば4000回(80%)なら4000回充放電して初期容量が80%まで劣化するということです。

サイクル寿命は2000 Proが1000回(80%)で、2000 New2000 Plusの4000回(70%)と比べて大きく劣ります。

というのも、2000 Proは古いモデルなので高性能リチウムイオン電池である「リン酸鉄系」が搭載されていません。そのため、最新の他2製品と比べてサイクル寿命がで大きく劣っています。

週5日で使用した場合の製品寿命

出力の違い

製品出力(定格/最大)
2000 New
2042Wh
2200W/4400W
2000 Plus
2042Wh
3000W/6000W
2000 Pro
2160Wh
2200W/4400W

定格出力:ポータブル電源が安定して供給できる電力
最大出力:ポータブル電源が瞬間的に出せる最大の電力

定格出力/最大出力は2000 Plusが3000W/6000Wで、2000 New2000 Proの2200W/4400Wに対して優れています。

定格出力が2200Wあれば、電子レンジなどの消費電力が大きい電化製品も動かすことができますが、電化製品を同時使用する場合は2200Wだとパワー不足になる可能性もあります。

複数台の電化製品を使用することが想定されるなら、定格出力は高ければ高いほど良いので2000 Plusがおすすめです。

製品サイズの違い

Jackery 2000 New, Jackery 2000 Plus, Jackery 2000 Proの製品サイズの違いを示した図
製品製品サイズ・重さ
2000 New
2042Wh
34×26×29cm
17.9kg
2000 Plus
2042Wh
47×37×36cm
27.9kg
2000 Pro
2160Wh
38×31×27cm
19.5kg

製品サイズが小さいほど収納スペースを余計にとらず、持ち運びもしやすいので便利です。

2000 Plusは製品サイズが47×37×36cm、重さが27.9kgとなっており、他2つのポータブル電源と比べてかなり大きいです。2000 Plusは出力が大きかったり、ポート数が大きかったりと性能面で優れているので製品サイズもその分大きくなっています。

とはいえキャスターと伸縮ハンドルが付いているので、スーツケースのように転がして持ち運ぶことができるのはメリットです。

2000 New2000 Pro2000 Plusと比べて体積と重さが50%近く減っておりコンパクトなモデルに仕上がっています。特に2000 Newは他メーカーの2000Wh容量帯のポータブル電源と比べてもかなりコンパクトです。

出力ポート数の違い

スクロールできます
2000 Newの出力ポートを示した図
2000 Newの出力ポート
2000 Plusの出力ポートを示した図
2000 Plusの出力ポート
2000 Proの出力ポートを示した図
2000 Proの出力ポート
製品出力ポート
2000 New
2042Wh
AC×3
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
2000 Plus
2042Wh
AC×5
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
2000 Pro
2160Wh
AC×3
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1

使い勝手のいい出力ポート「AC・USB-C・USB-A」の3種類はどの製品にも搭載されています。特に2000 Plusはポート数も多く、同時に使用できる電化製品の数が多くなっています。

容量拡張の違い

Jackery公式ホームページより引用
製品容量拡張
2000 New
2042Wh
容量拡張
非対応
2000 Plus
2042Wh
容量拡張
対応
2000 Pro
2160Wh
容量拡張
非対応

容量拡張:拡張バッテリー(別売り)をつなげることでポータブル電源の容量を拡張できる機能。

容量拡張に対応しているのは2000 Plusのみです。専用の拡張バッテリーを最大5つ接続することで容量が2042Whから12kWhまで容量を増やすことができます。

次の段落では2000 New2000 Plus2000 Proのおすすめランキングを発表します。

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Jackery 2000 New、2000 Plus、2000 Proおすすめランキング

2000 New2000 Plus2000 Proのおすすめランキングを作りました。

ランク外:Jackery 2000 Pro

当サイトでは2000 Proをおすすめしません。

理由は「リン酸鉄系のリチウムイオン電池ではないから」です。

ポータブル電源には大きく分けて「リン酸鉄系」と「三元系」の2つがあります。

ポータブル電源の種類特徴
リン酸鉄系
(LFP)
・10年以上の長寿命
・安全性が高い
・今のポータブル電源の主流
三元系・寿命は数年程度
・リン酸鉄系と比べると安全性が低い
・数年前のポータブル電源の主流

ポータブル電源に使われるリチウムイオン電池は技術革新がすさまじく、リン酸鉄系(LFP)という従来の三元系のほとんど上位互換のものが台頭してきました。

そのため今からポータブル電源を購入するのならリン酸鉄系を必ず選んでください。

リン酸鉄系を最新のiPhone16とすると、三元系はiPhone8くらい違います。

というわけで2000 Proはおすすめランキングのランク外です…

2位:Jackery 2000 Plus

2000 New2000 Plus2000 Proのおすすめランキング第2位が2000 Plusです。

2000 Plusは性能だけ見たらナンバーワンですが、「製品サイズ」と「コストパフォーマンス」の観点で2000 Newに及ばないため2位になりました。

2000 Newと同じ容量なのに製品サイズと重さが2000 Newの倍近くあるのはさすがに大きすぎるなあという印象を受けるのと、容量単価(円/Whも)高めです。

容量拡張できるのが最大のメリットですが、一般の家庭では2000Whのポータブル電源を容量拡張する必要はほとんどないと思います。

とはいえ、容量拡張したいならば2000 Plusしかないので、予算と自宅の収納スペースに余裕がある人にはおすすめです。

拡張バッテリー

2000 Plusを購入するなら拡張バッテリーとセットがおすすめです。

拡張バッテリー単体でも販売しているので、2000 Plusを購入後に必要に応じて追加することもできます。

2000 Plusはソーラーパネルとセットでお得

ソーラーパネルがあれば長期で電気が使えなくなっても安心です。電気代の節約にもなるのでポータブル電源とセットで購入するのがおすすめです!

2000 PlusにおすすめなJackeryのソーラーパネルはSolarSaga 200(ソーラーサガ 200)です。2000 PlusSolarSaga 200のセットをSolar Generator 2000 Plus(ソーラージェネレーター 2000プラス)としてセットで購入することができます。

セットで購入すれば約1.7万円お得!

製品価格
2000 Plus285,000円
SolarSaga 20086,600円
合計371,600円
Solar Generator 2000 Plus355,000円
16,600円お得!

1位:Jackery 2000 New

2000 New2000 Plus2000 Proのおすすめランキング第1位が2000 Newです。

2000 Newを1位にした理由が以下の2点です。

  • 2000Wh容量帯で最小・最軽量サイズ
  • 2000Wh容量帯で最高のコストパフォーマンス

上記の2点は2000 NewはJackery製品同士の比較だけならず、他メーカーのポータブル電源と比べても優れている点です。以下の「当サイトでおすすめしている2000Wh容量帯のポータブル電源」の表を見てください。

スクロールできます
製品メーカー容量サイズ体積エネルギー密度重さ重量エネルギー密度価格容量単価発売日
767
Anker
(アンカー)
2048Wh53×25×40cm40Wh/L
(4位/4位)
30.5kg67.1Wh/kg
(4位/4位)
299,900円146.4円/Wh
(4位/4位)
2022/12
DELTA 2 Max
Ecoflow
(エコフロー)
2048Wh50×31×24cm56Wh/L
(3位/4位)
23kg89.0Wh/kg
(2位/4位)
254,100円124.1円/Wh
(3位/4位)
2023/05
2000 New
Jackery
(ジャクリ)
2042Wh34×26×29cm79Wh/L
(1位/4位)
17.9kg114.1Wh/kg
(1位/4位)
239,800円117.4円/Wh
(1位/4位)
2024/09
Elite 200 V2
Bluetti
(ブルーティ)
2074Wh32×25×35cm73Wh/L
(2位/4位)
24.2kg85.7Wh/kg
(3位/4位)
249,800円120.5円/Wh
(2位/4位)
2024/11

体積エネルギー密度と重量エネルギー密度はダントツで高く、他メーカーと比べてもコンパクトなポータブル電源であることが分かります。

2000 Newがコンパクトな理由はCTB(セル トゥ ボディー)技術にあります。

Jackery公式ホームページより引用

通常のポータブル電源はCTP(セル トゥ パック)と呼ばれる構造になっており、パックという単位の中にリチウムイオン電池が何本か入っていて、さらにパックをポータブル電源のボディが囲っています。

一方2000 NewのCTB(セル トゥ ボディー)ではパックがなくボディに直接リチウムイオン電池が結合しています。パックが必要なく部品を減らせるためその分コンパクトになるというわけです。

もし2000 Newをキャンプなどで持ち運ぶ機会が多いならポータブル電源収納バッグもおすすめです。両手持ちと片手持ちに対応した2WAY仕様になっています。

2000Newはソーラーパネルとセットでお得

ソーラーパネルがあれば長期で電気が使えなくなっても安心です。電気代の節約にもなるのでポータブル電源とセットで購入するのがおすすめです!

2000 NewにおすすめなJackeryのソーラーパネルはSolarSaga 200(ソーラーサガ 200)です。2000 NewSolarSaga 200のセットをSolar Generator 2000 New(ソーラージェネレーター 2000ニュー)としてセットで購入することができます。

製品価格
2000 New239,800円
SolarSaga 20086,600円
合計326,400円
Solar Generator 2000 New326,400円

また、よりコンパクトなソーラーパネルSolarsaga 100(ソーラーサガ 100)の2枚セットもあります。SolarSaga 200と出力は同等で17,000円安く購入できます。

製品価格
2000 New239,800円
Solarsaga 100×234,800円×2
合計309,400円
Solar Generator 2000 New309,400円

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Jackeryのおすすめポータブル電源

Jackery 3000 New

2025年に新たに登場した3000 Newは3072Whという超大容量ながら2420Whの2000 Plusよりコンパクトです。こちらもかなりおすすめ。

Jackery 1000 New, 1000 Plus

2000Whクラスよりもう一回りコンパクトなポータブル電源なら1000 New1000 Plusがおすすめです。

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まとめ

この記事ではJackery(ジャクリ)の超大容量ポータブル電源2000 New2000 Plus2000 Proの違いを解説しました。

当サイトでは以下の理由で2000 Newをおすすめしています。

スクロールできます
製品サイクル寿命出力
(定格/最大)
製品サイズ・重さ出力ポート容量拡張
2000 New
2042Wh
4000回
(70%)
2200W/4400W34×26×29cm
17.9kg
AC×3
USB-C×2
USB-A×1
シガーソケット×1
容量拡張
非対応
2000 Plus
2042Wh
4000回
(70%)
3000W/6000W47×37×36cm
27.9kg
AC×5
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
容量拡張
対応
2000 Pro
2160Wh
1000回
(80%)
2200W/4400W38×31×27cm
19.5kg
AC×3
USB-C×2
USB-A×2
シガーソケット×1
容量拡張
非対応
  • 2000Wh容量帯で最小・最軽量サイズ
  • 2000Wh容量帯で最高のコストパフォーマンス

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ポータブル電源選びで失敗したくない人は当サイトの「後悔しないポータブル電源の選び方とおすすめメーカー」を必ず参考にしてください!

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