ポータブル電源の機能のひとつに「UPS(ユーピーエス)」があります
この記事ではポータブル電源におけるUPS機能について解説します。
- UPSは停電時にも断続的に電力を供給する機能
- パススルーは給電しながら同時に充電もできる機能
テイクです。電池の専門家です!
- 国立大学で最先端太陽電池の研究
- 企業でリチウムイオン電池の開発
に携わっていました。
電池のことを熟知しているからこそ、ポータブル電源の特性をどこよりも詳しく解説することを心がけています。
UPSは停電時にも断続的に電力を供給する機能
UPSを一言で言うと「停電時にも断続的に電力を供給する機能」です。
UPSは「Uninterruptible Power Supply」の略語で、日本語では「無停電電源装置」と言います。
本来、UPSはデータセンターなど電力供給が一瞬でも途絶えたら甚大な被害が出る装置に取り付けられるものです。
UPS内の電池やコンデンサに電力が蓄えられていて、緊急時には蓄えていた電力で装置を動かすことで、停電時にも電源が落ちることなく電力を供給します。
ポータブル電源におけるUPS
電化製品にUPSを後付けできる
ポータブル電源のUPSは「電化製品に後付けするUPS機能」と言って間違いありません。
例えば、デスクトップPCとコンセントの間にUPS機能付きのポータブル電源をかましておけば、急に停電しても即ポータブル電源から電力が供給されるからデータが消えたり、ハードがダメージを受けたりする心配はありません。
ポータブル電源のUPSはなくてもいい
正直なところポータブル電源のUPS機能の使い道があまりないです。上述したデスクトップPCのデータ消失リスク対策くらいでしょう。
製品紹介では冷蔵庫に接続してる画像もありますが、冷蔵庫にUPS機能は過剰すぎます。
特に日本の部屋は狭いので大きなポータブル電源をキッチンやリビングに置いておくのは邪魔です。
もし停電して冷蔵庫に電力供給したいなら押し入れかクローゼットからポータブル電源を引っ張り出して接続したらいいと思います。
UPSとパススルーの違い
UPSとよくセットで出てくる言葉に「パススルー」があります。
パススルーを一言で言うと「充電しながら給電できる機能」です。
UPSは「停電時にも電力を供給する機能」なので意味合いは違います。
ただUPSとパススルーが混同されやすいのは、UPSにパススルーが含まれているからです。
UPS装置は常に充電されながら給電していて、これはパススルーに他なりません。
まとめ
この記事ではポータブル電源のUPS機能について解説しました
- UPSは停電時にも断続的に電力を供給する機能
- パススルーは給電しながら同時に充電もできる機能
UPS機能はポータブル電源に必須ではありませんが、最近のポータブル電源には搭載されているものが多いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!