Wh(ワットアワー)とmAh(ミリアンペアアワー)の違いと変換方法

この記事で分かること
  • ポータブル電源・モバイルバッテリーの容量WhとmAhの違い
  • WhとmAhの変換の仕方

ポータブル電源とかモバイルバッテリーの容量の単位にはWh(ワットアワー)と書かれたものとmAh(ミリアンペアアワー)と書かれたものがあります。

ポータブル電源ではWhを使うことが多くてモバイルバッテリーではmAhを使うことが多いですが、そもそもなぜ違う表記なのか、どのように変換するのか詳しく書かれている記事は少ないです。

そこでこの記事では電池のプロである私がWhとmAhの違いを解説していきます。

この記事を書いた人

テイクです。電池の専門家です!

  • 国立大学で最先端太陽電池の研究
  • 企業でリチウムイオン電池の開発

に携わっていました。

電池のことを熟知しているからこそ、ポータブル電源の特性をどこよりも詳しく解説することを心がけています。

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目次

結論:用途に応じて使い分けている

結論から言うと、Wh(ワットアワー)mAh(ミリアンペアアワー)は用途に応じて使い分けられています。

ポータブル電源でWhが使われるのはWhの方が都合がいいからで、モバイルバッテリーでmAhが使われるのはmAhの方が都合がいいからです。

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WhとmAhが意味すること

Wh(ワットアワー)とmAh(ミリアンペアアワー)が意味することを解します。

  • Wh(ワットアワー)は電力W(ワット)を時間h(アワー)でかけたもの。バッテリーが1時間あたりに供給できる電力量を示している。
  • mAh(ミリアンペアアワー)は電流mA(ミリアンペア)を時間h(アワー)でかけたもの。バッテリーが1時間あたりに供給できる電流量を示している。

重要なのはWhが「電力量」なのに対してmAhが「電流量」であることです。

ポータブル電源は電化製品を動かすことが主な用途なので電力(どれだけのパワーが出るか)が大事です。したがって電力量(Wh)で容量を表記することが多くなります。

モバイルバッテリーはスマホを充電することが主な用途なのでどれだけの電流を流せるか(どれだけ充電できるか)が大事です。したがって電流量(mAh)で容量を表記することが多くなります。

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WhとmAhを変換する方法

ポータブル電源やモバイルバッテリーといったバッテリーにおいて、WhとmAhを変換する方法を解説します。

変換の式

ここで中学校の理科で習った電力と電流の関係を思い出してください。

電力(ワット) = 電流(アンペア) × 電圧(ボルト)

この式を応用して電力量と電流量の関係は以下のようになります。

電力量(ワットアワー) = 電流量(ミリアンペアアワー) × 定格電圧(ボルト) ÷ 1000

つまり「定格電圧(ボルト)」が分かれば、電力量(ワットアワー)と電流量(ミリアンペアアワー)を変換することができます。

定格電圧とは

定格電圧はざっくり言ってしまうと「バッテリーが動作する平均電圧」と言えます。

基本的にポータブル電源やモバイルバッテリーの定格電圧は「電池の種類」と「電池の接続方法(直列か並列か)」で決まっています。

電池の種類

主な電池の種類と定格電圧は以下の通りです。(正確な値ではなくあくまで目安です。)

バッテリーの種類定格電圧
リチウムイオン電池
(三元系)
3.7V
リチウムイオン電池
(リン酸鉄系)
3.2V
ニッケル水素電池1.2V
アルカリ乾電池1.15V

電池の接続方法(直列か並列か)

Wh(ワットアワー)とmAh(ミリアンペアアワー)の違い

ここで再び中学校の理科で習った直列回路、並列回路の話を思い出してください。

  • 直列回路:電圧は足し合わせ
  • 並列回路:電圧は変わらない

になっています。

つまり電池の接続方法(直列か並列か)でポータブル電源やモバイルバッテリーの定格電圧は変わります。

定格電圧はどこで分かる?

定格電圧はポータブル電源やモバイルバッテリーの本体に記載されている可能性が高いです。

モバイルバッテリー:Anker PowerCore III 5000

例えば私が持っている5000mAhのモバイルバッテリーでは裏面に3.7Vと書かれておりこれが定格電圧です。

5000mAhという電流容量を電力容量に変換してみると、「5000mAh×3.7V÷1000=18.5Wh」となります。

ポータブル電源:Ecoflow RIVER 3

私が持っているEcoflowのポータブル電源RIVER 3(245Wh)の場合は裏面に19.2Vと書かれておりこれが定格電圧です。

19.2Vはリン酸鉄系のリチウムイオン電池の定格電圧3.2Vを6倍した数値なので、リン酸鉄系のリチウムイオン電池が6個直列で接続されたポータブル電源だと想像できます。

245Whという電力容量を電流容量に変換してみると、「245Wh÷19.2V×1000=12800mAh」となります。

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まとめ

この記事ではWh(ワットアワー)とmAh(ミリアンペアアワー)の違いを解説しました。

WhとmAhは用途に応じて使い分けられており、ポータブル電源はWh、モバイルバッテリーではmAhが使われることが多いです。

定格電圧が分かればWhとmAhを互いに変換することもできます。

電力量(ワットアワー) = 電流量(ミリアンペアアワー) × 定格電圧(ボルト) ÷ 1000

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ポータブル電源選びで失敗したくない人は当サイトの「後悔しないポータブル電源の選び方とおすすめメーカー」を必ず参考にしてください!

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